すばらしき世界

めちゃくちゃ心揺さぶられました。
役所さんが素晴らしいのは言わずもがな、出てる全員ハマってました。


三上がもっと違う境遇だったら人を殺めることもなく、その正義感と器用さで全く違う人生を歩めてたかもしれないな。
暴力以外で解決するという普通の選択ができる環境だったら…。


自分が三上に親切にして、裏切られるような行動を取られてしまった時にあんなに温かく見守れるだろうか?
とにかく三上に悪いことをして欲しくなくて、いじめられてる人をスルーしちゃう場面でも「今は我慢するんだ三上!そうそう、手を出さなくて良かった…。」と思ってしまってる自分がいたけど、それが本当に良いことか?という疑問もわいてくる。世の中と適当に折り合いつけて生きてる自分はあの場にいたら「やめろ」と言えるだろうか。


東京の夜景、組長の妻の言葉、養護施設での三上の涙、風呂のシーンが印象的でした。
エンドロールが終わっても涙が落ち着かなくて大変でした。