6月24日のこと

色んなとこウロウロせんといかん日に限って大雨…


まずは午前中よりKBCシネマへ!
結構余裕あったはずなのに気がついたらギリギリといういつものパターン。。。
あんまりお客さん入ってなかったらどうしよ…って心配が杞憂に終わった。
補助席で見れました。セーーーフ!


森達也さん、綿井健陽さん、松林要樹さん、安岡卓治さん、
4人の合同監督による、東日本大震災のドキュメント「311」です。
終わってから森さんのトークショーがあったから
色々と腑に落ちたけど、見てる間はやっぱり辛かったし疲れた。
森さんの作品でこんな演出っぽいのあるかなぁ、と思う部分もあったけど
それは4人の作品やからやった。


震災で被害を受けた人と、それを見る人のための映画じゃなくて、
そこに存在する「メディア」っていう存在を自問自答するような映画でした。
「メディア」だけじゃなくて、その情報を受け取ろうとする自分たちもやな。


この映画だけじゃなくて、他にyoutubeの映像とかでも見かけたけど、
メディアと称する人たちが現地に行って測定器で放射線測ってる人が
数値上がるにつれて「今○○ベクレル!!」って
まるで楽しんでるかのようにテンション上がる姿とか見るのが凄い嫌やった。
そういう場面が出てくるけど、撮ったご本人がその映像を見て
自分の姿が恥ずかしい、というようなことを言ってたというのを聞いてほっとした。
ただ、その方は戦地とかの取材に赴く時はアドレナリン出てくるのか、
同じテンションになってしまうそうです。
そう聞くと、自分の命が危険にさらされる所に行くとそういう風になるのかな、とも思う。


ちょっと長くなりそうなので印象に残ったとこだけ何点か。
・震災孤児が多く集まるという施設へ行って子供にインタビュー
「お父さんとお母さんは?」「お父さんは仕事、お母さんはトイレ」
普通のメディアなら、この後もっとかわいそうな子を探すはず。
(例えば両親と死に別れたとか。)
この映画でもそういう画を撮ろうと思った。
見てる人も、お父さんお母さんが生きてることを知って「なんだ」と
思ったんじゃないですか?


・子供が流されて見つからない母親へインタビュー。
「見つかって欲しくないという気持ちはもうとっくの昔になくなった。
今は早くこの場所から子供を連れて帰りたい。でも、見つかって
その姿を見ても自分の子供とは分からないかも。
子供がいなくなって悲しいかどうかじゃなくて、
子供を捜すために重機が欲しいということを伝えて欲しいのに
全くそういう情報は伝えてくれない」


などなど・・・考えるポイントが多すぎて頭ぱんぱん。


震災の後、自分ができることが何か、信じられる情報が何か
全く分からなくて何もできない自分がもどかしい。


最後、パンフレットを買って、サインをしてもらってる間に一言お話できた。
「トークショーの時、『震災に関しての報道は(特にNHKとか)
頑張ったと思う』とおっしゃってましたけど、
原発に関する報道についてはどうですか?」とたずねたら
放射能について分からないことが多すぎるのに
識者とかをどんどんテレビに出して、不確定な情報を与えてしまうし、
政治家もよくわからないことをどんどん判断を進めてしまうこと」
みたいなことをおっしゃってました。
いい時間やったなぁ。
森さんには凄く考え方を変えられたというか影響を受けているので
実際お話できて嬉しかった〜。緊張した〜。



その後、髪切って、足の蒸れに耐えられず長靴買って黒崎へゴー!
久々のシトムズライブだよ〜。と思ったら会場に沼野さん!
お久しぶりですーなんて話していたら、
なんと、6月末で一旦福岡から引き上げるとのこと…!
ゴールデンウィーク明けにもその判断をしてたはずで、
福岡に残ってもらえる、良かったぁ、と思った矢先のことだったので
凄いショックを受けてしまった。


後々話を聞くと、沼野さんがしばらく戻って来れないかもしれないから
「がんばるなんて」できるようになったって。
そんなこととはつゆ知らず、純粋に喜んでたのがまた悲しい。


ライブが始まっても、オリジナルの4人でのライブは
しばらく見れないんだな、と思うと同時に、
ステージ上の4人の熱さがその「しばらく」さを物語っているというか…
ほんと、沼野さんに伝えたい!っていうのを感じてもう
ずーーっと涙が出そうやった。我慢してたからずーーっと変な顔でライブ見てた。
「がんばるなんて」で、タマエさんが途中ずーっと沼野さん見つめて歌ってた。



soapにいたチイコちゃんを誤報で呼びつけてしまったけど、
帰り一緒に帰れてほんと良かった…。
あそこで1人やったらほんと寂しい気分いっぱいやったと思う…。


でも、ひとまずシトムズは今の形で続けてもらえるようで
ほんとうにありがたいです。
沼野さん戻って来るまでゆっくり待ってようと思います。