吉田修一「怒り」

会社の人から何の気なしに借りて、年末年始にかけて読むことに。


3つの場面(人物)が切り替わりながら話が進んでいく。
過去に起こった凄惨な殺人事件の犯人が未だ逃亡している。各人物の近くに、その犯人と似た特徴を持つ、過去がよく分からない男が現れる。


最初はほんとに、どれが犯人なのか分からない。絞られ始めてから読み終わるまではぷるぷるしながらあっという間。
どれか1人が犯人ということは、残りの2人はそうではないということ。

テーマは「人を信じるということ」なんやろうけど怖さが先にきた。怖さの割に、救いの分量少なかったので結構辛かった。
「怒り」って書くだけでぞっとした気分思い出す。
正月に読む本としてはお薦めできない…。