中村文則「教団X」

ずっと気になってた1冊。
宗教団体の話(フィクション)。
途中出てくる松尾さん(片方の宗教団体っぽいところの長)の語り部分、特に過去の宗教の教典の引用が長すぎてめちゃくちゃ読み飛ばしてしまった。が、読み飛ばしたから分からなかったという部分は無し。読んでたら深みが増したかもしれない。
最後の方はぐあーって問題が広がりすぎて、感想が散らばっちゃう。
現実(現代)世界への批判も感じられた。
戦争や、テロ組織の部分なんかはキツい描写が多くて苦しい。全体主義は恐ろしい。
理想は持っていたいけど、自分が生活する上で、何をどこまで誰がコントロールしてる世界なのか考えすぎると分からなくなってしまいそう。
他の作品も読んでみたい。